The Interview 山下良平

山下良平ネクスト・ステップ「ART ADVENTURES]

山下君は、絵を描くときにどのようなプロセスを踏むのですか?
スケッチを重ねて構想を練るとか…。



「頭の中にイメージが出るまでは描きません。いきなり完成形が網膜に写るんです。
例えば、ライブ会場でみんなが団扇を振っているとしますよね。まずその絵が浮かぶんです、
その団扇にぐーっとクローズアップしてくるとそこに描かれている絵がうかんでくる。
それが見えた時点でいきなりペンタブレットで描き始めるんです」

さて、8月27日からは、初の個展がアメリカ村「digmeout ART&DINER」で開催されます。

Ryohei Yamashita EXHIBITION「ART ADVENTURES」
2008.8.27wed.>>9.15mon.
くわしくはこちら>>

意気込みはどうですか。

「この2ヶ月間、この個展を成功させるために仕事を全部とめて制作を続けています。
実はクルマも売って当面の生活費にしました。(笑)」



そうとうな意気込みです。期待できます。山下良平にとっての初個展。どんなものにしたいですか。



「このdigmeout ART&DINERの壁を、僕の絵で踊らせたい、壁を湧かせたいと思っています。
インパクトのある、大きな作品を描いています」

山下君の作品は、デジタルアートでありながら、手描きの風合いが特徴的。山下君の中では、
複製可能なデジタルアートとオリジナル作品との明確な差をどこで分けているのですか?


「ぼくにとっては、最初に作った1点を原画としたい。揺るぎないものにしたいのです。
今回の展覧会でも、デジタルを画面設計に使った上でキャンバスにアウトプットする。
そこに手描きの筆を加え、命を吹き込んでいきます。デジタルからリアルになった時点から
作品としての寿命がはじまる。その一点に命を吹き込みたい。そこに匂いも出てくるし、
絵の具によって油臭くもなる。データには匂いもないし、風化もしないでしょ」

データには匂いがない、か。深いな。



「僕にはすべてアナログで描く作家に対してコンプレックスがあるのかもしれませんね。
でも、僕はデジタルでいじる過程が好きなんです。非線形的(ノンリニア)の発想は
デジタルアートにしか無いジャンル。絵を描く順番にこだわらなくていい。
デジタルの発想でしか出来ない絵があるはずだと僕は思うんです」

なるほど、そんな彼のオリジナルを追求した渾身の作品群がまもなく
digmeoutART&DINERに並ぶことになる。
digmeoutの現役メンバーにも、ぜひ心してご覧頂きたい。



さてさて、この個展の前後には、山下君にとって新しいステップが控えています。
大阪の個展と同時に、毎年行われているアメリカ・ポートランド
「COMPOUND GALLERY」でのdigmeoutグループショーでの作品展示。
きっと彼の絵はアメリカのクリエイター達の度肝を抜く事でしょう。




そして日本でも、digmeoutと一緒にもうひとつの大きなプロジェクトが進行中。
Nike Osaka店内、9メートルにも及ぶ大きな壁画の制作が進行中。
digmeoutとNIKEiDとのコラボレーション「wazzawall」プロジェクトの
第1弾アーティストとして、渾身のグラフィックスを壁にぶつけてくれるはず。
9月5日公開。詳細は近々「digmeout.net」で発表します。9月5日の
オープン日にはdigmeoutART&DINERでキックオフパーティも開催。
盛り上がって行きまっしょい!



さあ、山下君、今のご気分は?



「もう限界までやるしかないです」

山下君の今後に期待しましょう!ピース!

(おわり)

山下良平 in MEET THE WORLD BEAT

<FM802のビジュアルとMEET THE WORLD BEAT>

digmeoutに「発掘」されるや、いきなりFM802の夏キャンペーン「ROCK THE SUMMER」の
ビジュアルを依頼された山下良平。
ビッグウェーブを前に、黒いレス・ポールを抱えたロックスターがジャンプするビジュアルは、
夏の到来を予感させる躍動感で、関西のFM802リスナーの心をとらえました。



この絵はcubeを大胆にラッピングし関西の街を走り廻り、
FM802夏の野外イベント「MEET THE WORLD BEAT」のビジュアルにも展開されました。



「この絵のベースになったのは、僕のオリジナル作品である「ROCK STAR」シリーズです。

音楽を聴いたときの高揚感、浮遊感、躍動感を、観客の側ではなく、アーティストの視点から
表現したいと制作したものです。僕の作品の中でも一番自分が表現したいものが凝縮されているもの。
それを評価してもらって、802のビジュアルに採用してもらった事がとても嬉しかったです」



何万人というオーディエンスの前でプレイするギタリストの背景を波にアレンジ。

このビジュアルを見ていると、ギターがサーフボードにも見えてくる。

「最初は、ROCKと夏を融合させようと、水着の女性や、実際にサーフボードも描いたりもしたのですが、

ディレクションの段階でそんな要素は不要だと。波とロッカーだけで行こうと。シンプルで究極ですよね。

これに何を足しても引いてもおかしい」

シンプルながらも、レス・ポールギターのディテールもすごい。「ギターショップに通い

つめていろんな角度から眺めてスケッチしました。店員さんもほとんどがそのことを知ってます」


結果的にFM802のビジュアルの中でも最高傑作のひとつに。業界の反響もものすごいです。

フルラッピングされたcubeとともに真夏の万国博記念公園の「MEET THE WORLD BEAT」会場には彼の

ビジュアルがステージセットに、Tシャツに、団扇に、ポスターにと展開され、音楽ともに14000人の

オーディエンスをビジュアルで魅了する事に。その現場を目の当たりにした感想は?



「嬉しさよりも、はかなさがあって(笑)『あ、今、この瞬間がおれの頂点か』とか

思ってしまって。さあ、次、考えなきゃと(笑)」と苦笑する山下くん。

「一番感動したのはステージセットに僕の絵があったこと。自分の描いたロックスターの前で、

本当のスターが観客を前にライブをしているのを見て、ぐっときました。



まさに、夏と、ロックと、観客が、音楽とビジュアルでひとつになった瞬間だったわけだね。
つづく。

山下良平とAUDITION EVERYDAY

cubeとdigmeoutがアートコラボレーション。
この夏、アーティスト「山下良平」のビジュアルがプリントされた「cube」が生まれました。
この「cube」はFM802夏のキャンペーン「ROCK THE SUMMER」のビジュアルとも連動し、
FM802夏の野外フリーライブ「MEET THE WORLD BEAT」の会場を飾ったりと、大きな話題を
集めました。
  

さて、その山下良平。今年スタートしたdigmeouotのサイト企画「AUDITION EVERYDAY」から
飛び出したアーティスト。これは「digmeoutが、サイト上で毎日新しいアーティストを見つけよう」
という目的で今年3月にスタートしたオーディションサイト。
  

「AUDITION EVERYDAY」って何?という人はこちら>>
  

山下良平くんはその「AUDITION EVERYDAY」で「dig out(発掘)」され、一番最初にdigmeout
メンバーに昇格。そしていきなりFM802のビジュアルに採用、cubeのラッピング、そして
「MEET THE WORLD BEAT」での会場展開と、文字通りdigmeoutアーティストとして大躍進。
  

この秋にはポートランドでのdigmeoutグループ展、新しい企業コラボレーションも決定し、さらなる
活躍が期待されます。普段は横浜で活動している山下くん、万博公園の「MEET THE WORLD BEAT08」
の会場で、自分のビジュアルの露出っぷりを存分に体感した後、cubeとdigmeoutのシークレットガレージで、
インタビューを敢行。今回はその第1回。よろしくおつきあいください。
  

<第一回:アーティスト山下良平と「AUDITION EVERYDAY」>
  


 
山下良平。1973年福岡生まれ。
九州芸術工科大学卒。福岡でのストリート絵師活動を経て、横浜を拠点にイラストレーターに。
躍動感ある人体表現などを活かし、マガジンハウスの雑誌「Tarzan」イラスト、
(株)ナイキジャパン「NIKEiD.jp」BASEBALLページイラスト、
(株)ハーレーダビッドソンジャパン「AWF2008」メインビジュアル等の実績あり。
2008年、オーディション通過を機に画家としてデビュー。
イラストレーションの枠を超えて「躍動」する作品世界の追求に乗り出す。
  

山下良平の作品一覧はこちら>>
  


  

「2004年にホームページを制作しいろんなサイトに登録しまくりました。digmeoutのリンクサイトに登録したのもその頃です。今年はじめにdigmeoutから新しく「AUDITION EVERYDAY」をはじめるよというニュースメールが届き。その日のうちに応募しました。するとすぐにdigmeoutからメールが来て「来週会いませんか」と。ものすごいスピードでしたね(笑)」
  


  

ということは、山下君のホームページはすでに2004年にはdigmeoutのフリーリンクに登録されていた
という事なんだな。不覚にも気づかなかった。もっとはやく出逢えてたかもしれなかった訳で。
そういう意味でも「AUDITION EVERYDAY」のシステムが、彼を見つけてくれたということになるわけだ。
  


  


「これって、きっと縁ですよ。もし20代の頃にdigmeoutに採用されていたら、舞い上がってしまってかえってダメだったんじゃないかと思います。これまでいろいろ経験して34歳になって、自分の絵ができた!と確信できた瞬間に、ぱしっとタイミングが合ったのだと思いますし。出逢うべくして出逢わせてもらったという気がしますだから若いアーティストたちも一回二回のオーディションがダメでも、どんどん挑戦してほしいですね」

 


次回は「山下良平 in MEET THE WORLD BEAT」

つづく。